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お役立ちコラム
効率よく姿勢改善を目指すなら、ピラティスがおすすめです。人間の身体は誤った生活習慣によって徐々に姿勢が悪くなってしまうため、定期的なケアとしてピラティスがうってつけなのです。この記事では悪い姿勢と良い姿勢の定義を解説し、ピラティスがなぜ姿勢を改善できるのかを解説します。
生活習慣や体質によって、姿勢の崩れ方は人それぞれです。
正しい姿勢(Natural balance)からどのように崩れるのか、その種類について解説します。
腰の反りが強く、反対に胸部の丸まりが強くなっている姿勢です。
このタイプの姿勢では、骨盤が前傾し、腹部が突き出るように見えます。
臀部・太ももの筋肉が緊張し、腰痛になりやすいといわれています。
骨盤が後傾し、腰部が平らで、胸部が強く丸まっている姿勢です。
骨盤が前方に押し出され肩が前に出るため、腕や顔が大きく見えます。
頭が前に突き出ることで首の負担が大きくなり、肩こりを引き起こす原因となります。
腰の湾曲が少なく、背骨が全体的に平らになっている姿勢です。
このタイプの姿勢では、骨盤が後傾し、腰の自然なカーブがなくなっています。
腰の筋肉が緊張しやすく、腰痛の原因となることがあります。
また生活習慣によっては膝の過伸展(反りすぎる)を引き起こし、関節に負担がかかりやすくなります。
理想的な姿勢は、横と後ろからみて判断できます。
横から見たときには、耳、肩、骨盤の真ん中、膝、足の外くるぶしが一直線上にあることが理想です。また後ろから見たときには、背骨、お尻、膝の間、そして足首の間が一直線であることも条件となります。
直線が保たれていることで体の重心が適切に配分され、無駄な負担がかかりにくくなります。
また背骨を横から見たとき、首が前に、胸が後に、そして腰が緩やかに前に曲がっているのが自然な形です。
背骨が自然なカーブを描いていることで、体の衝撃を吸収し、腰痛や肩、首こりが起こりにくくなります。
良い姿勢も悪い姿勢も、生活習慣によって形成されます。ここでは、悪い姿勢の原因となる生活習慣について紹介します。
デスクワークなどで、長時間座り続けることは姿勢を悪くする主な原因です。特に指先の技術が必要なエンジニアやデザイナー、パソコンで長時間の作業が必要な職種では、前かがみの姿勢になりやすく背中や肩の負担が大きくなります。
30分に一度はデスクから離れ、軽いストレッチや運動をして崩れた姿勢をリセットしましょう。
運動不足や加齢によって筋肉が衰えると、姿勢が崩れやすくなります。
特にコアと呼ばれるお腹や背中の筋力が低下すると、体を支える力が弱まり姿勢が崩れやすくなります。
コアは鍛えにくく、衰えやすいため意識的に鍛える必要があります。
ピラティスでは、コアを重点的にトレーニングします。
スマホやタブレットを長時間使用すると、猫背や肩と首が前に突き出た「ストレートネック」と呼ばれる状態になりやすいです。
ストレートネックになると首や肩・背中に過度な負担がかかり、肩こりや首の痛みなどの症状を引き起こします。
足を組む、背中を丸めて座る、いつも同じ手で荷物を持つなどの習慣が長期間続くことで姿勢の崩れが起こります。
日ごろの積み重ねが体の歪みを引き起こすため、普段から良い姿勢を心がけておく必要があります。
精神的なストレスや体の疲労も、姿勢を悪化させることがあります。
ストレスが溜まると筋肉が緊張しやすくなり、疲労が溜まると正しい姿勢の維持が難しくなります。
ゆっくりお風呂に浸かり、十分な睡眠をとって、ストレスや疲労をためない生活習慣を心がけましょう。
姿勢が悪くなると、体にはさまざまな悪影響が起こります。
現時点で症状として表れていない場合でも、姿勢が悪化したり年齢を重ねたりすることで表面化することもあるため、早めに姿勢を改善したいところです。
ここでは、姿勢が悪いことで起こる身体への影響を紹介します。
悪い姿勢は腰や背中に過度の負担をかけ、筋肉や関節に不必要なストレスを与えます。
慢性的に強い負荷がかかることで、腰痛や背中の痛みを引き起こす原因となります。
また、前かがみや猫背の姿勢は首や肩の筋肉に負担をかけ、肩こりや首の痛みを引き起こします。
特に、日常的にスマホやパソコンを長時間使用するライフスタイルをもつ日本人に起こりやすい症状です。
背骨が必要以上に曲がってしまうことで、身長が低くなることがあります。
早めに気がついて改善できれば、元の身長に戻る可能性もあります。しかし背中が曲がった状態が長期間続くと、矯正には長い時間が必要になります。
身体の歪みによって内臓が圧迫され、消化器系の働きが悪くなることがあります。
食後の胃のむかつきや、便秘や下痢などの消化器系の不調が起こりやすくなります。
猫背や前かがみの姿勢になることで、呼吸をする胸部の動きを制限し、肺の膨らみが妨げられます。
深い呼吸ができなくなると、自律神経が乱れイライラしやすくなる、代謝が落ちて太りやすくなるなどの不調を引き起こします。
悪い姿勢でいることで血行不良や筋肉の緊張を引き起こし、結果として疲労を感じやすくなり集中力の低下を招きます。
また姿勢が悪いことが悩みやストレスの原因となり、精神的な健康にも悪影響を与えることがあります。
姿勢が悪いと、実際の体重以上に太って見えてしまいます。
猫背になると、正面から見た時に頭が大きく見え、反対に身体は小さく見え、スタイルが悪くなりがちです。
またスマホの使いすぎや長時間のデスクワークによって、現代人は巻き肩の傾向があります。肩が前に出ることで二の腕が太く見えるため、これも太って見える原因となります。
さらに女性に多い反り腰は、腰に負担がかかる分腹筋の働きを弱めるため、お腹の肉がたるみやすくなり実際に太ることもあります。
ピラティスは、姿勢が悪くなる原因となるコアの筋肉の衰えや、誤った関節や骨の位置を矯正するのに適したエクササイズです。
姿勢に影響を与える筋肉が強化され、骨の位置が整うことで正しく美しい姿勢に改善できます。
またゆったりとした動きで行うため、関節や筋肉への負担が少ないことも特徴です。
すでに肩こりや腰痛に悩まされていて、激しい運動に不安を感じている人でも比較的気軽に取り入れられます。
※関連リンク:ピラティスとは?向いているのはこんな人!種類やヨガとの違いまで解説!
※関連リンク:《初心者向け》自宅ピラティスの基本的なやり方&おすすめメニューを紹介!
ピラティスには、姿勢改善に効果的な要素がたくさんあります。
ここでは、ピラティスを取り入れることで姿勢改善にどのようなメリットがあるのか解説します。
ピラティスは、コアと呼ばれる筋肉を鍛えられるエクササイズです。
コアは「腹横筋」「横隔膜」「多裂筋」「骨盤底筋群」の4つの筋肉の総称で、かっこいいスタイルに欠かせない筋肉です。
これ以外にもスッとした背筋を作る脊柱起立筋、ウエストラインを綺麗に見せる腹斜筋など、美しい姿勢を作るための筋肉を全体的に強化します。
ピラティスでは、正しい姿勢をとりながら身体を動かします。
また骨や関節の歪みを矯正するためのエクササイズが多く、続けていくことで生活習慣でずれてしまった骨や関節の位置を元に戻します。
もともとピラティスは、リハビリテーションのプログラムとして誕生しました。
そのため身体に不安のある人でも比較的安全に挑戦でき、関節や筋肉に過度な負荷をかけないためけがのリスクも低いことが特徴です。
辛い運動よりも継続しやすいため、効果が出やすいのです。
姿勢の状態は一人ひとり違うため、どの程度で矯正できるかには個人差があります。
早い人なら、1回のレッスンで改善されることもあります。
平均的には2カ月から3カ月程度で、身体の変化がわかるようになるでしょう。
繰り返しレッスンを受けることで徐々に姿勢は改善されていきますが、早く効果を得たい人は、姿勢の癖や生活習慣を見直してみましょう。
また日常でもピラティスで学んだ姿勢の良さを意識して生活することで、より早く変化を感じられるようになります。
Pilates KASANE は4名以下の少人数レッスンを中心としたマシンピラティススタジオです。お客様1人1人に寄り添ったレッスンが特長で、ピラティスの基礎を丁寧に学びながら継続していただくことで、身体の変化を実感することができます。ピラティスの基本であり、最も重要な 「呼吸」「骨盤」「背骨」それぞれにフォーカスした基礎レッスンから、流れるように全身を動かしていくレッスン、身体のお悩み別のレッスンなど、幅広いプログラムをご用意しています。
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ピラティスの姿勢改善効果について解説しました。
人間の身体は、生活習慣によって徐々に変化するようにできています。長期間悪い姿勢を続けているとなかなか戻らなくなってしまうため、定期的にケアする必要があるのです。
その手段として、姿勢に関係する筋肉を効率よく鍛えられ、凝り固まった身体をほぐすピラティスは最適な方法といえるでしょう。
またピラティスの姿勢は客観的にチェックしてもらうことが大切ですから、最初のうちはレッスンを受けることをおすすめします。
継続することで、2〜3カ月程度で目に見えて効果が表れてくるでしょう。